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心理学やメンタルヘルスに関連する
 ちょっと気になる著書のご紹介です。

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まんが やってみたくなる オープンダイアローグ

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解説 斎藤 環

まんが 水谷緑

定価 1,980円(税込)

【現時点で世界一わかりやすい「オープンダイアローグ入門書」です(断言!)】
 オープンダイアローグってどうやるの?
 6編の物語と4章の解説で、オープンダイアローグのエッセンスを2時間でつかめるよう構成しました。
 どうしたら対話を続けることができるのか、なぜ計画を立ててはいけないのか、調和を目指さないとはどういうことか。

 これらが納得できたら、まずはやってみてください。
 見よう見まねでも構いません。
 「対話さえ続けば、あとはなんとかなる」これが本書の最大のメッセージです。

 聞き慣れないでしょうが、「オープンダイアローグ」は、新しい心理療法です。
 不登校や引きこもり、これまで薬や入院が必要だった精神疾患の方々が、日常生活に戻っています。
 クライアントを抜きにしてクライアントの話をしないなど、ルールがあります。
​ この本を読んで、まず、実践してみてください。

ふつうの相談

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著者 東畑 開人

定価 2,420円(税込)

 カウンセリングルームを持つプロのカウンセラーが書かれた著書です。
 相談に来る方の8割は、カウンセリングではなく、普通の相談であるとのこと。
 そして、普通に相談してアドバイスをもらい満足されることが多いとのことです。
 この普通の相談は、皆さんが日常的に友人や知人、家族の間で行われているものです。
 ふつうの相談で、人が人を支えるとはどういうことか。
​ 心の回復はいかにして可能になるか。

 杉山雅宏先生は、雑談が最高のカウンセリングだとおっしゃられています。

からだのためのポリヴェーガル理論

  迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ

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 春秋社 定価:2,800円+税

 著者:スタンレー・ローゼンバーグ 著

    花丘 ちぐさ 訳

 ポリヴェーガル理論とは、人間の多様な自律神経(自動で働いている神経:心臓の動きなど)の不調が体調不良の原因になっているとの考え方です。
 よく緊張状態の時は交感神経が、リラックスの時は副交感神経が優位になっていると言われています。
 この理論ではこれに加えて、副交感神経系には背側側と腹側側があり、これらの不調が重なることでトラウマやうつ病などの原因になっているとの説です。

 理屈の解説はさておき、これらの神経の不調は目や首、背中の簡単なストレッチ動作で改善できると書かれています。
 効果は人それぞれと思いますので、もしよろしければ読んでみてお試しください。
 尚、初めから7割ほどのページには、ポリヴェーガル理論についての説明が、懇切丁寧にくり返し何度も書かれています。ある程度読んだら飛ばしていいかと思います。

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「ホスピスナースが胸を熱くした いのちの物語

 この著書には、心を揺さぶられます。
 
 アメリカで20年、在宅ホスピスでケアの専門家として、たくさんの方々を見送られた著者が、忘れられない素敵な人々のことを書かれています。

 最初の「生まれる前からホスピスケアを運命付けられたエミリーちゃん」のお話は、いま私はここで生きている、このことを十分に味わう、そんなシンプルな生き方を大切にしたくなります。

 青春出版社 定価:1,380円+税/著者:ラプレチィオーサ伸子氏

「プロカウンセラーの聞く技術

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 創元社 定価:1,400円+税

 著者:東山紘久氏(令和3年3月逝去)

 この著書は長く読み継がれているようで、付属の帯に、「読み継がれて20周年」と「身近な方たちとのコミュニケーションが、皆さまの「聞く技術」によって、さらに豊かでみのり多きものになりますことを、心より願っております。東山紘久」と記載されていました。
 確かに、初心者にもわかりやすく、どうしたら「聞き上手(傾聴)」になれるかが書かれています。

 この本を参考に相手とのコミュニケーションを取ると、家庭や職場、友人関係がずっと良くなると思います。
 既に傾聴を学んだ方にも、一読を勧めたくなる本です。

 春の生活環境が大きく変わるこの時期に、大切な方へのプレゼントや、自分の心を穏やかにするためにも、いかがでしょうか。

<子どもと向き合う>

  ​児童・青年心理学」

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 悠々舎・東京六法出版

 定価:1,300円+税

 人間の一生におけるこの二つの時期,「児童期」・「青年期」の発達的意味とその特徴を客観的に理解することはとても重要だと思われます。
 本書では、でき得る限り最新の心理学的知見に触れながら、この二つの時期についての理解を深めることができるように、やさしく分かりやすくまとめてあります。
 
 著者の杉山先生が、児童期における子どもの反抗期や、やる気を起こす叱り方、褒め方、スマートフォン・インターネットとの関わり方、発達障害などについて、心理学の研究をもとに具体的に対応の仕方を紹介しています。

 新学期を迎え、お子さんのことで不安を感じる親御さんたちに読んでいただきたい一冊です。

 また、中学以上の青年期の方、ご自身についての悩み、モヤモヤすることを、この本を参考に考えてみませんか。

<死に至る病>

「あなたを蝕む愛着障害の脅威」

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 光文社

 定価:780円+税

愛着障害の克服

愛着アプローチで

人は変わる

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 光文社

 定価:780円+税

 「愛着障害」についての著書です。
 この著書では、「安全基地」になり、愛着関係をきちんと作るための方法が、紹介されています。基本な関わり方は、「傾聴」です。
 現代の「生きにくさ」に関わる、ほぼ全ての原因が、子供時代の養育過程で無条件の愛情を安定的に受けられないことからの「愛着障害」にあり、これは次世代に引き継がれると述べられています。
 考え方は人それですが、安全基地の重要性は誰もが感じていることと思います。
 江戸時代の日本に来た西洋人は、日本の親が子どもをびっくりするくらい可愛がり、子供たちも明るい笑顔で驚いたようです。
 日本は徐々に変わってきたのでしょうね。
 お子さんを心配されている親御さんも被害者かもしれません。よかったら、自身の養育過程を振り返ってみると、解決の糸口につながるかもしれません。

<自分の心 UP BOOKS>

  くこころ

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 悠々舎・東京六法出版

 定価:1,300円+税

 あなたは本当に 人の話を聴いていますか?

 著者の杉山先生は、「人とのコミュニケーションにおいては、話すことより、聴くことが大切だ」と強調しています。

 会話の達人は、話すことが上手なのではなく、聞き上手ということです。

 共感も持って聴く、相手を尊敬して聴いていると、相手も気持ちよくなっていろいろ話がしたくなります。
 会話が続くには、会話の内容もさることながら、お互いの気持ちの交流(感情交換)がなされることが大切です。

杉山先生は、忙しくなった現代社会だからこそ、じっくり丁寧に聴くことの重要さを、さりげなく提案しています。

 

「実践 セルフ・コンパッション」

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 誠信書房

 定価:3,600円+税

 コンパッションという言葉はあまり一般的ではないのですが、ご存知でしょうか。
 〔自分を追いつめず自信を築き上げる方法〕とあるように、仏教用語で表現する「慈悲」の心で幸福感を高める新しい心理療法です。

 セルフ・コンパッションは、辛く悲しい感情で一杯になっている自分を、どうしても責めてしまいさらに追い詰めて、ネガティブな感情から抜け出せないでいる方に、優しい意識を自分自身で向けて、自信を回復していくための方法です。
​ 
 先月の読売新聞『医療ルネッサンス』に、<思いやりの力>というタイトルで「マインドフル・セルフ・コンパッション」が紹介されていましたので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。
  
 ご自身に過度のダメ出しをされている方、自分でエクササイズしながら、セルフ・コンパッションを実践してみませんか。

「ブリーフセラピー講義」

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 金剛出版

 定価:3,200円+税

 ブリーフセラピーの第一人者、渡島 礼文氏の著書です。
ブリーフセラピーは、クライアントが元気になることを優先した関わり方をしますので、結果的に短い期間でカウンセリングが終わりやすいという特徴があります。

 カウンセリングにはいろいろな流派があり、じっくりと話を聴くスタイルから、テストをして状態を分類するもの、じっくりと考えさせるもの、行動させて気づかせるものなど、様々ですが、概ねかなりの日数が掛かります。

 ブリーフセラピーは困っていることに焦点を当てて、率先して助言を行い、解決していくという短期療法です。


 この方法は、日ごろ相談を受けた時の対応に近いので、この本を読んで勉強されると、相談されたときの問題解決に役立つと思います。
​ こんなカウンセリング手法は、いかがでしょうか。

「やさしい分子栄養学」

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 最近いろいろな研究成果を見ていると、メンタルヘルスに腸内細菌叢が影響しているとのことが分かってきました。
 腸内の細菌叢をよい状態に保つには食生活が重要です。
 毎日食べる食品を分子栄養学の視点で選びませんか。
 この著書は、分子栄養学をとてもわかりやすく説明しおり、健康診断結果の数字や、体の不調と食品についても書かれています。

 食品についての情報は、玉石混淆【ぎょくせき-こんこう】の状態で、怪しい話も氾濫しています。
 正確な情報を見極めるためにも、
分子栄養学を学んでみませんか。

 詳しくは、著者の鹿沼聡美さんのHPをご覧ください。
  https://satomi.social/art/10143

 鶴岡市の「女性とこどもの整体院 のびやか」さんでも、販売しています。
 問い合わせ先 メール⇒ nobiyaka.sansan@gmail.com

「ちょっとしたことでうまくいく

 発達障害の人が会社の人間関係で

  困らないための本」

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 翔泳社

 定価:1,600円+税

 発達障害という言葉ができてから、以前はちょっと変わった人と考えていた人にラベルが付きました。
 勝手にラベルを付けられたと怒る方、気持ちが落ち着く方など、よかったのか悪かったのか、それぞれの思いがあると思います。
 ※最近は「発達凸凹」の言葉が使われます。 


 この本は、これまで違和感を持たれながらも、配慮されることがなくて、組織の中で仕事がしにくくて困っていた方や、管理者としてどう接したらいいかわからなくて悩んでいた上司の方などに、ちょっとしたヒントになる、詳しい事例が紹介されています。
 
 発達障害者というラベルはできましたが、本質はひとりひとりの個性です。
 この症状は「気合い」や「精神力」を持ち出して、叱ったり、脅かしたりしても改善は望めません。

 「話を聴く」「あきらめる」「相手に合わせる」「工夫する」など、人と人との信頼関係づくりから折り合いをつけて共存するのが近道と思います。

「物語で学ぶ たった一つの対話手法から企業を再生した経営ストーリー

 ~ゲシュタルトアプローチを応用した

  崖っぷちからのV字回復」

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 現代書林

 定価:1,800円+税

 この著書は、山形市で毎年秋に実施していた「気づきのセミナー」でファシリテーターをされている「まーくん」こと、藤原勝氏の著書です。


 長いタイトルの著書ですが、日本では珍しい、ゲシュタルト療法による企業再生の支援をストーリー仕立てで解説した実用小説です。

 

 内容は、架空の大手企業に買収された赤字続きの子会社が舞台で、再生を託された主人公が荒廃した職場を立て直し、仕事の基本から学ばせて、新しい商品化の開発や市場開拓などに取り組めるよう改革し、段階的に再生させていくものです。

 ストーリーとは別に、組織開発の実際の内容として、対話手法やチームビルディング、日本ではあまり紹介されていないゲシュタルト療法(アプローチ)についても解説されています。

 

 困った状況にある経営者や管理職にとって参考になる知識と思います。

 基本は、どんな組織でもまず何でも話し合えて協力できる風通しの良い組織風土をつくり、次に全員で会社の生き延びる方策を考え、市場で実験していく。

 いかがでしょうか。

「武器としての組織心理学

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 ダイヤモンド社

 定価:1,500円+税

 この本は、たまたま視聴した立命館大学のZOOM講座で、面白いお話されていた山浦先生の著書です。

 タイトルは少しとんがって「武器・・・」「人間の本性・・・」などと表現していますが、これは大人の事情によるとか。
 内容はいたってまっとうなわかりやすいもので、心理学の研究成果をもとに、人間関係を改善し、組織を活性化させる方法を多数紹介しています。

 人を動かすのは武器などではなく、相手への配慮と思いやり、誠意のようです。
 人を脅かすことで従わせることが全くの愚策であることは、皆さんも気づかれていると思います。
 それではどうしたらいいのか。

 この本を参考に、それぞれの組織の事情を考慮して試しながら、そして、ストレスが掛かり過ぎないよう少しずつ改善してみてはいかがでしょう。

「クライシス・カウンセリング

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 これは、緊急時のカウンセリングについて、実践面を重視して書かれた著書です。
 カウンセリングにはいろいろな手法があることの参考までご紹介します。
 

 通常のゆっくりとお話を聴きながら進めるカウンセリングとは違い、死を選ぶおそれのあるクライアントに対して、一刻も早く何らかの光を見いだせることを目標にします。

 カウンセリングの概要は、
傾聴が基本であることは変わりませんが、弱って悲嘆しているクライアントに対して、カウンセラーが全面的な味方になり信頼を得ることからはじめます。
 このために、メッセージコントロールという手法を使うのですが、よろしければ読んでみてください。

 

 金剛出版

 定価:2,800円+税

「共感的カウンセリングの面接術

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 誠信書房

 定価:2,700円+税

 こちらは前に勉強会で使用している古宮昇さんの著書です。
 
 カウンセリングの基本は傾聴で、カウンセラーがクライアントの考え方を変えようとしたり、アドバイスをして助けてあげようなどと思ってはいけないという視点で、古宮さんが実施している共感的カウンセリングの方法を、実例を挙げて紹介しています。

 少し専門的な内容ではありますが、多様なカウンセリング方法の一つとして、とても勉強になります。
​ 

 親子や夫婦での会話では、どうしても指導したり、言い返したくなったりしますが、「傾聴」を心がけると少しづつ関係が穏やかになってきます。

 傾聴を基本としたカウンセリングマインドを、日常生活に活かしてみる参考にいかがでしょうか。

 

「交流分析による

  マネジメントの教科書」

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 こちらは、藤原 勝さん(まーくん)の著書です。

 毎年山形市で実施していた「気づきのセミナー」で講師をされている先生で、交流分析とゲシュタルト療法による研修も行っています。

 心理学のエゴグラムによる性格分析から、従業員をパターン化し、それぞれのタイプに合わせたコミュニケーションを取ることの有効性を紹介しています。
 会社内の人間関係で困っている方も多く、嫌な同僚や上司、部下との付き合いなどでは苦労されている方も多いと思います。

 無料カウンセリングでも相談を受けることが多いので、参考にされてはいかがでしょうか。

 プラスワン・パブリッシング

 定価:1,600円+税

「いじめ克服のために

  子どもと向き合う」

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 こちらも、杉山雅宏先生の著書です。

 

 いじめの現場で、多くの事例に接してきた先生が、解決の難しい現状について書かれた子どもとの向き合い方について、親や先生に語り掛ける本です。

 

 複雑化するいじめの現状に立ち向かうヒントにいかがでしょうか。

 いじめの人間関係、いじめに向き合う高等学校における実践、いじめられた子どもとのかかわり方、中途退学者の語りに関する分析、いじめ加害者の心の理解などの解説。

 悠々舎・東京六法出版

 定価:1,500円+税

「活きる子育て法

  不登校のこどもと共に」

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 悠々舎・東京六法出版

 定価:900円+税

 ISBN978-4-903083-56-8 C0037

 「こころのセルフケアセミナー」では、人間関係や自分自身についての悩みの解決に役立つお話を、わかりやすい事例を紹介しながら教えてくださる、杉山雅宏先生の最新著書です。

 

 先生はカウンセラーとしてたくさんの不登校の現場に立ち会い、多くのお子さんや親御さんのお話を聴く中で、このようなときにどう対応するかのアドバイスをされています。

 この著書では、その経験に根差した対応法を具体的に紹介されています。

 

 庄内こころ塾の無料カウンセリングにも、

  不登校で悩まれる方がいらっしゃいます。

 皆さん、まさかうちが、こんなはずではなかった、

  子育てに失敗したのではないかとの不安な思いで

   相談にいらっしゃいます。

  

 カウンセリングでお話されるほかに、

  この本もお読みになってはいかがでしょう。

   きっと気持ちが楽になって希望が見えてくると思います。

「自分心コミュニケーション」

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 悠々舎

 定価:900円+税

 こころのセルフケアセミナーで、

 毎回講師をお願いしている 杉山雅宏先生の著書です。

 

 新型コロナウイルス禍で、ストレスからイライラしてはいませんか。

 そんな中でも幸せな気分で日々を過ごすため、

  自分が幸せな気分になるシチュエーションを

   考えてみる方法はいかがでしょうか。

 幸せな方は、家族や周りの人にやさしくでき、

  それが自分にも返ってきます。

 

 これが、イライラが少なくなることに繋がります。

 この本には、その方法が丁寧に紹介されています。

 心のセルフケアーの参考に、いかがでしょうか。

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