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こころの健康に参考になる本の紹介 カウマンの本棚㉘
「足型をはめられた子どもたち」
菊池省三 著
講談社+α新書(25.4.7発行 本体1100)
著者は33年間の小学校教員後、教育実践研究家として全
国の小学校に招かれ、3000時間以上飛び込み授業を行って
きた方です。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも
出演されており、見たことが方も多いかもしれませんね。
対症療法の日本の小学校教育現場の改善に根本からの改善
を目指し「コミュニケーション教育」を提案しています。
「私にはもうひとつの大きな信念があります。「集団の中で
個を育てる」ということです。個人を直接変えようとする
のではなく、まず集団を変える。集団が変われば人も変わ
る」なるほどと思いました。それこそが、学校の存在意味
です。
気づきがあったところ
〇 言葉が育てば心が育ち、心が育てば、人が育つ」(p8)
子どもたちは、どんなに授業で知識を教えられても、言葉を駆使して相手に自分の考えや情報を伝える方法を教わりません。今も昔も同じことです(p9)
〇 私が取るアプローチはたったひとつと言えます。「教室内のコミュニケーション」です(p10)
〇 教室の子どもたちにコミュニケーション力がつけば、個人(クラスメイト)の尊厳を尊重し、教室を公共の場と捉えられるようになり、結果的には豊かな人間性と創造性が備わっていきます。やがては学級崩壊やいじめの問題、学力低下にも、予防策になりうるのです(p12)
〇 学校の先生が、子どもの多様性を認めないで、全部型に入れようとしていて、その型に入らない子どもたちが暴れていたというのが昔の学級崩壊です。これに対し「今風の学級崩壊」は「先生は関係なく自分の主張がとにかくしたい」というスタイルです(p115)
〇 コミュニケーション科でつけたい力は、
・暖かい人間関係を築ける力
・自分らしさを発揮しながら、他者と協力して学び合いができる力
・相手を理解し好きになって、一緒に成長し合うことができる力
・意味や感情を、言語・非言語などを活用して伝え合う力 (p141)
〇 授業が面白くないのも、学級崩壊が起きるのも、結局は人と人とのつながりが希薄だからです。コミュニケーション科により、あたたかい人間関係を築く力を育てることで、教室が落ち着いた環境になり、結果として、学力が向上する土台になるのです(p161)
〇 人は決してひとりでは育たない。集団の中で、お互いに関わり合いながら育つ。教師の役割は、その集団が一人ひとりを変えていくのを、信じて待つこと。時に介入し、時に見守り、時に叱り、常にほめる。(p190)