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こころの健康に参考になる本の紹介 カウマンの本棚㉓
「夫婦はなぜ壊れるのか」
~カウンセリングの現場で見た絶望と変化~
山脇 由貴子 著
幻冬舎新書(25.11.25発行 本体960円)
夫婦はなぜうまくいかなくなるのか、そしてどうしたら回復できるのか、
長年家族カウンセリングされている著者の経験から、具体的な事例を多数紹
介しています。
章ごとに似たような事例を集めてあって、整理して理解しやすい内容にな
っています。
感心するのは、夫婦それぞれの過去履歴と心理テストを組み合わせ、二人
から興味を持ってもらう工夫がされていることです。
カウンセリングは、1対1が基本で、相手からも参加してもらえるのは難し
いことが多いからです。夫婦の場合は、二人でカウンセリングを受けるとい
うことは、二人とも改善しようという気持ちが多少ともあるということなの
で、見通しは明るいということですよね。
気づきのあったところ
〇傷つけた側は、「やり直そう」という気持ちになってくれたパートナーに
感謝し、傷を癒す努力をし続けなければならないのです。傷ついた側は、相手の過去の姿にとらわれず、現在を見て、相手の努力に気づき、認めることが大切となります。夫婦それぞれが相手に望むことに対し、それぞれで努力していくことが重要です。(p20)
〇子どもというのは両親の喧嘩を見るだけで『自分が悪い子だからだ』と思ってしまうこともあります。そのために、人の顔色に過敏になってしまうこともあります。(p35)
〇夫婦カウンセリングは浮気やDV、子供への虐待など、明らかに一方に非がある場合を除いては、どちらが悪いかを判断する場ではありません。(p101)
〇日々の出来事をたくさん話して育った人は「話す」習慣が身についていると言えます。これは、夫婦間での会話の多さ、少なさにも関係すると言えるでしょう(p150)
〇特に。高学歴の男性は思い通りにならない事に弱い人が多い印象です。いわば、努力して結果を出してきた人たちなので、自分の努力が成果に結びつかないことを受け入れられないのだと思います。しかし、子育ては思いどうりにならないことが多いため、耐えられなくて、強く叱ってしまうのです(p155)
〇熟年離婚するかかどうか判断するためには、まずは話し合いからではないでしょうか。弁護士ですと、離婚前提のように感じる人もいますから、まだ悩んでいる場合には、カウンセリングはお勧めできます。相手の声に耳を傾ける。それが大きなポイントになると思います(p208)
〇夫婦として長年連れ添っていても、知らない事、理解できていない面は意外にたくさんあるものです。そして、自分自身が自分の言動の原因を分かっていないということも。自分を変えようと努力し、相手の努力にも感謝する。相手が嫌がることはしない。相手が「して欲しい」と言った事は出来る限りする。この3つがとても大切です(p229)