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こころの健康に参考になる本の紹介 カウマンの本棚㉑
子どもが本当に思っていること
精神科医さわ 著
日本実業出版社(24.4.20発行 本体1500円)
「子どもに訊いても理由を答えてくれない」と心配するお母さん
の話を聞いて、子どもって、なかなか感情を表現するのが苦手で
(経験から表現する言葉を多くは持っていないからか)、親に訊か
れても説明できずにモヤモヤしていることが多いのではないか。
と思っていたら目に入ってきた本です。
「子供の事で必要以上に不安になるのはやめよう。子供は親に心
配してもらいたいんじゃない。お母さんには笑顔で幸せでいてほ
しいものなんだ。と言うことです。
どこまでがお母さんの不安で、どこからが子供の悩みや問題な
のか、もしくは問題でないのか。そういうことを、常に客観的な
視点で、親子に問い続け、完璧でなくてもいい。時には不安にな
ってもいい。この本がそうやって子供も親も不完全さを受け入
れ、親子が穏やかに生活することの助けになることを願ってま
す」とのこと。
1子どもは安心したい
〇とりあえず「大丈夫」って言わないで=「不安なんだね」と寄り添う
〇不安がらせて子どもをコントロールするのはやめましょう
〇お母さんが苦しそうだと、私も苦しいよ
〇そばにいてくれるだけで、嬉しいんだよ
2こどもは怒らないでほしい
〇そんなふうに、ため息つかないで=子供は、親のちょっとした態度でも落ち込むことがある
〇なんでもかんでも指示しないでほしい
〇親はいつも子供より正しいの?=親の失敗は子供に見せていい
3子供は自立したい
〇 お母さんが不安そうにしていると、もっと不安になるよ
〇お母さんが苦しいのは私のせい?=親が笑って見守ってくれている。それが何よりの安心です
4子どもは信じてほしい
〇「自分の意見を言いなさい」というなら、まず話させて=話を聞く姿勢がなければ、子供は自分から話しません
〇自分の足で歩いてこそ、子供は失敗から学ぶものです=人は失敗しないと学べないこともあります
〇もう親の言うとおりにならないから=反抗期は、親のべき思考に気づくチャンス
5子どもは見守っていてほしい
〇もっと私の気持ち、受け止めてほしい=「愛情」を通り越して「支配」になっていませんか?=自分の言動が支配的になっていないか、振り返る習慣を
〇親の理想や夢を押し付けないで
〇どうしても親の評価が気になっちゃう=親子で適度な距離を保つことも必要
6子どもは受け入れてほしい
〇「ほめる」というのは、ときに上下関係を感じさせることも=親子であっても、一人の人間同士。対等な目線で、気持ちを伝え合おう
〇その期待が重い=期待するより、応援するというスタンスで
★子供を叱らない、誉めない、期待しないということであれば、親は何もしないほうがいいということですか?と聞かれることがあります。何もしなくても、お母さんがそばで笑っていること。それが何よりの応援です。そうして、親と子が上下の関係ではなく、お互いに人として尊重しあえる関係性を築いて欲しいと思っています。
〇お母さんの思うような子になれなくてごめんね=何かをがんばったからすごいね。偉いねとほめるのではなく、何気ない日常であなたがいることが素晴らしいことなのだ、誇らしいことなのだと、どうか伝えてみてください
〇学校に行けない自分はダメな人間?=学校に行けても行けなくても、あなたの価値に変わりはない
なかなか難しいのですが、子どもを自分と対等な人間と考えることができれば、大抵はうまくいくということですかね。カウンセリングでも対等性は重要な基本態度とされています。